オーストラリアの塩田で、2年の歳月をかけて太陽熱と風力で海水を濃縮し、天日塩(てんぴえん)と"にがり"をつくります。その後、塩の街、播州赤穂にて天日塩の結晶を残しながら、一部の天日塩を溶かして再結晶したものを混合し粒度を調整します。そして"にがり"を含ませてつくる「差塩製法(さしじおせいほう)」で仕上げています。
塩の違いは、塩化ナトリウム(NaCl)をもって「塩」とする考え方と、海水中の「にがり成分」を含んだ「塩」が本来の塩であるとする見解の違いがあります。 約1200年の歴史ある塩田が昭和47年に全面廃止されて以来、わが国での塩生産はほとんどが「イオン交換膜製塩法」に取って替わりました。そのような中、「赤穂の天塩」は昭和10年頃のわが国の塩田でとれた塩の成分比を再現しています。その製法には、"にがり"を含ませてつくる「差塩製法」を用いています。